正直なところ入職するまでほとんど知らなかったことなのですが、
大学職員で採用された後に文部科学省(本省)で働くことができます。
実は、本省が国家U種採用試験で職員採用を始めたのは最近のことで、法人化前まで、各国立大学の職員から若手(だいたい30歳未満)で意欲のある職員の「引き抜き」を行うことで職員を確保していたということがありました。
法人化によって、それまでの中央‐出先機関のような関係で、職員を「強引に」引き抜きことが難しくなったため、職員の確保に苦しんでいるようです。
噂では、本省で働いてみたいと
人事担当に希望すれば、たいていは、希望通りに事が運ぶそうです。
さて、どのようにして本省の職員となるか、です。
一つは、「研修生」という形で、籍を大学に置いたまま1年〜2年間文部科学省に
派遣・出向するという方法です。この場合、本省で働いていても、籍は大学にありますので、
研修の期間が終われば、自分のもといた大学に戻ることができます。
もう一つは、大学から文部科学省に「転籍」するという方法です。
これは、名前の通り、籍自体を文部科学省に移すことになるので、「あ、やっぱり戻りたい」と思っても、一筋縄にはいかないようです。
といっても、普通はいきなり「転籍」を希望する人は少なく、まず「研修生」を希望して1〜2年働き、その期間の終わりごろに「転籍」を希望するらしいです。
では、本省で働くことのメリット・デメリットとは何でしょうか。メリットという言葉は、その人それぞれの価値観に左右されるものなので、とりあえず、私が考えるメリット・デメリットを書いてみたいと思います。
<メリット>
・
スケールの大きな仕事ができて視野が広がりそう。
先輩方を見ると、大学に採用されると、長い間その大学で勤務されることが多いようです。
一つの大学に長く居続けることは、その大学の内部の事情や背景に精通することができるでしょうが、一方で、「井の中のかわず」になるという危険も伴います。自分の
教育に対する考えを相対化させるためにも、いろいろな場でいろいろな人と関わって仕事をしてみるということが必要だと思います。ここは私の
イメージですが、やはり文部科学省と言うのは、日本の教育行政を担う中核的役割を果たすところですので、スケールの大きな仕事ができると思います。
・大学職員に比べてちょこっとだけ出世ができる。
まあ、ここに関しては、リンク先の「
キャリア・パス」を開いていただけるとわかるかと思います。ちなみに、大学職員一筋で頑張っても多くの場合は、「課長補佐」、運がよければ「課長」で定年を迎えることになります。「老後の備え」というか、やはり、「将来」のことを考えると、がんばれるうちに頑張っておくというのも大切なのかな、と思います。
http://www.mext.go.jp/b_menu/saiyou/gyousei02/index.html<デメリット>
・とにかく忙しそう
もちろん、部署にもよるでしょうが、「研修生」として本省に行かれた先輩の多くが「あそこは、まともに働くところじゃない」「自分は大学があってる」と口をそろえます。これは噂ですが、忙しい部署(国立大学
法人との関連が深い課など)では、終電に乗って家に帰ってそのまま寝る→朝起きて仕事に行く→終電に・・・という生活をひたすらくり返すことも珍しくなく、国会対策などに追われるときには、休日出勤や午前様も慣習化してしまっているそうです。いわゆる「激務」というやつですね。
・全国転勤
国家公務員の宿命か、中堅幹部になると、全国転勤があたりまえになります。各地の大学に3〜5年ぐらいの周期で転々とすることもあり、まだ見ぬ子どものことを考えると、決してよい家庭環境ではないかもしれません。
細かいことを書こうとすれば、時間がとても足りませんので、このくらいで。とにかく、「日本の教育・文化活動の振興に寄与したい!」という熱意があるのだったら、本省に行ってみる価値はあると思います。
「結局、お前はどうするの?」という質問が飛んできそうなのですが、私は興味があります。頭がやわらかく、右も左も分かっていない今だからこそ、多くのことを学んでいける機会があるでしょうから。
まあ、「研修生」として本省に行ってみて、「やっちまったなあ!」と思ったらリタイヤすることもできるので、「怖いもの見たさ」で希望してみようかと考えています。
posted by のりたま at 00:50| 福岡

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