2008年11月20日

エントリーシートの書き方

就職活動において誰もが悩むのが、「エントリーシート」「自己紹介書」「履歴書」など(以下、総称して「ES」と記述する)をどのように書いたらよいかわからないということだろう。

就職活動本のような美辞麗句を並べることに抵抗がある人もいるだろう。

ここでは、私が就職活動の経験から身につけたESの書き方の一例について述べておく。


ESの書き方のポイントは、個々の質問内容に対する回答を用意する前に、全体としての自らの「人間像」を固めておくということ。


では、どのように全体としての「人間像」を固めるのか。


「人生観」「能力観」「職業観」という三つの価値観を横軸として、そして「過去」「現在」「未来」という時間軸を縦軸として考えると分かりやすいかも。


「人生観」とは、どのような人間でありたいか、どのような人生でありたいのか、という信念。

これを時間軸と組み合わせると、自分はこれまでどのような体験をし(過去)、そこでどのような物事に対する見方や考え方を身につけて(現在)、これからどのような人間になりたいのか(未来)、ということになる。

(例)大学教育実習で、それまで役に立たないと思っていた大学の講義がとても重要な内容だったと痛感したことがあった。このことから嫌なことや役に立たないと思っていることも、自分の見方や考え方を変えれば、有意義なことに変えられる可能性があるということを学んだ。これから、自分のもっている先入見に惑わされず新しいことにも積極的に挑戦していきたいと思う。



「能力観」とは、、どのような能力を伸ばしたり、生かしたりしたいのか、という信念のこと。

これを時間軸と組み合わせると、自分はこれまでどのような体験をし(過去)、そこでどのような能力を身につけて(現在)、これからそれらをどのように生かしていきたいか(未来)、ということになる。

(例)学習塾アルバイトで保護者との面談を行った経験を通じて、共通理解を導くためには自分の意見を伝えるだけでなく、相手の意見を聞くことが大切だと学んだ。職場においては、いかに同僚や上司、部下との間で共通理解を導くか、ということが必要である。強いチームワークで結ばれた職場にするために、私は周囲の人と積極的に話し合うことを心がけたい。


「職業観」とは、仕事に対する考え方、どのように仕事に取り組みたいのか、という信念のこと。

これを時間軸と組み合わせると、自分はこれまでどのような仕事(アルバイト)を経験し(過去)、仕事に対してどのような考え方、価値を置いているか(現在)、これからどのように仕事に取り組みたいのか(未来)ということになる。

(例)学習塾のアルバイトでよりよい教材を作ろうとして、締め切りを大幅に超えてしまい、周りに迷惑をかけることがあった。いくら完璧を求めていたとしても、決められた時間を守れないのでは、それは単なる自己満足でしかない。これからは、限られた時間内で最大の成果を発揮するということを心がけていきたい。



 | 人 生 観 | 能 力 観 | 職 業 観
―――――――――――――――――――――――――
過|  学生時代に学んだこと   |学生と社会人
去| (姿勢態度面) (能力面) | の違い
―――――ー―――――――――――――――――――
現| 自己PR・セールスポイント |仕事に取り組む
在|  常に心がけていること   | 姿勢や考え方
―――――ー―――――――――――――――――――
未|どういう人間に| どういう能力を身につけ、
来|なりたいのか | 仕事に取り組みたいか。
―――――ー―――――――――――――――――――

これらのマトリックスを「志望先とのかかわり」を意識しつつ考えることで、「自己PR」や「学生時代に学んだこと」「10年後、どのような自分でありたいか」というような典型的な質問に一貫性のある回答を用意することができる。


例えば、「会社のあるべき姿についてあなたの考えを述べてください」について問われたときには、自らの人間観や能力観、職業観を踏まえたうえで、「その会社の社会的価値は何か?」「どのように進んでいくのが良いのか」についての意見を述べることが基本となる。

人間観や能力観、職業観を踏まえていない意見は、個別的にはまともだが、全体的な一貫性に欠けるおそれがある。


「物事の良し悪しを性急に判断するのではなく、冷静に物事を分析する姿勢が大切だ」という人間観を持っている人間が、「ビジネスチャンスを逃さないために、常にアンテナを張っておき、創造的な商品やサービスを提供することが大切です」と答えてしまうと、どうしてもその「ズレ」が目立ってしまう。

個々の質問にうまく答えようとするあまり、全体的な「人間像」があいまいになってしまっては、よくあることだけれど、非常にもったいないことだと思う。

上記のようなマトリックスを用いて、自らの「人生観」「能力観」「職業観」を構造化しておけば、全体的な「人間像」と矛盾することのない個々の質問への回答を考えることができる。

少々面倒くさいのが難点だが、一旦このマトリックスを作っておけば、幾度もESを書く際にはそれらを質問内容に合わせて修正していけばよいので、就職活動がいくぶん楽になるように思います。



posted by のりたま at 23:49| 福岡 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 就活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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